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P2P技術で“2ちゃんねる効果”を軽減できる無料CDNが正式公開


 分散P2P技術を使ってWebサーバーへの極端な負荷を軽減できる無料のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)をニューヨーク大学が開発し、30日に正式公開した。無料で利用でき、日本語サイトでも問題なく使用可能だ。

 このサービスは「Coral:The New York University Distribution Network」と名付けられている。ニューヨーク大学コンピュータサイエンス学部がP2P技術に関する研究プロジェクトとして発足したもので、全米科学財団より支援を受けて2004年3月から公開テストが行なわれてきた。

 Coralを使う方法は簡単で、WebサイトのURLの後に「.nyud.net:8090」を付けるだけでよい。例えば、INTERNET Watchのページであれば「http://internet.watch.impress.co.jp.nyud.net:8090/」となる。ソフトウェアなどをインストールする必要がないため、どのようなOSやブラウザでもCoralの恩恵にあずかることができる。

 通常はWebサイトを運営しているサーバーにすべての情報要求が集中するのに対して、Corelを使うと、分散P2P技術によって近隣ノードにあるコピーを探し、DNS情報をリダイレクトする。Coralを利用する人が多ければ多いほどさまざまなコピーがあちこちのサーバーにキャッシュされることになるため、大元のWebサーバーへの負荷は大幅に軽減されることになる。

 Coralを使う際に1つ問題となるのは、Cookieを利用できないことだ。Cookieを使えるようにすると世界中のCoralキャッシュの中に個人情報が保管されることになってしまうため、セキュリティの問題からCookieを利用してパーソナライズドされているページには使用できない。しかし、それ以外のほとんどのページには利用できるため、個人のWebサイトを巨大掲示板などに紹介する際には、Coralを利用したURLをリンクすることで極端な負荷が一時的にかかることを避けられる。

 Coralプロジェクトによれば、将来的には多くのユーザーがCoralサーバーをインストールして巨大なネットワークキャッシュを構築することが目標だが、現在は開発中であることから、メンテナンスとバグフィックスを行なうためにネットワークを一時的にニューヨーク大学の管理下に置いておきたいと説明している。なお、CoralのソースコードがアノニマスCVSに公開されており、技術的な詳細を調査できるようにされている。


関連情報

URL
  Coralプロジェクト(英文)
  http://www.scs.cs.nyu.edu/coral/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/08/31 12:36

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